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例の拾遺が発売されていた

まだ書いていなかったと思うが、土佐國群書類従拾遺が発売されている。全7冊(巻?)らしい。この種の事業は時間も金もかかるから、なかなか難しいと思うが、なんとか最終冊まで出して欲しいところだ。もちろん之を出したからといって世の中がよくなるわけでも、国威が発揚されるわけでもないが、単純に私が興味を持っているということで、私としては完成して欲しいと思っているというにすぎない。

ただ土佐國群書類従に比べると規模は縮小しているらしい。なにせ憲章簿、南路志、土佐國群書類従と、つねに限定500部だったのが、今回は200部に減ってるのだから。もっとも南路志以外はいずれもかなり前から発売されているのに、いまだに在庫があるくらいだから、限定の500部がなかなか捌けないのだろう。サイトをみたところ、今年の1月から値下げもしているし、ぼちぼちなんとか処分したいところなのだろうか。

成果は歴然たるものだから、こういう無駄な事業を切れという気持ちも分かるし、いつの日か必要となるときのために出版しておきたいという気持ちも分からないではないし、なかなか難しいところだ。

もっとも出版とかはやめて、内閣文庫の原本を撮影させてもらい、それを図書館のサイト上で公開してもよかったんじゃないかという気もしないでもない。

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神代巻塩土伝と中臣祓塩土伝

昨日の線装本の件。興味のない人には全く興味のもてない秦山の『神代巻鹽土傳』と『中臣祓鹽土傳』の二つ。折角なので写真をあげておこう。なお「塩土伝」は本文のふりがなに従えば「しほづたへ(シホヅタヘ)」と読む。

まず『神代巻塩土伝』から。

神代巻表紙

題簽が残っているので分かりやすい。

神代巻1丁表

だいたいこんな感じの本。秦山の著書なので漢文で書かれてある。

次に『中臣祓』の写真。形式的には『神代巻』と同じ。

まず表紙:

中臣表紙

つぎに本文1丁目表。

中臣1丁表

序跋などは附されていない。ただ奥付が『中臣祓』の方につけられている。

奥付

写真でも読めるが、念のために翻刻すると以下のとおり(字形は正字体に改めた)。

中臣祓鹽土傳     一卷
神代卷鹽土傳     五卷
  右合刻六卷雕刻成功伏願
  可流通無窮長傳萬世者也
享保三年五月吉旦
     神京書舗柳枝軒謹識



その後の頁に秦山の他の著書があがっているので、これも参考までに挙げておく。現在の巻末解説の後に附されている書店の宣伝頁のようなもの。

附録


と、まぁこんなものですかね。ぱらぱらめくっただけでまだ中味はよく読んでいないが、なるほどよく言われるように、たしかに古い学説(秘伝的なもの)をよく引用している。もっとも秦山には渋川春海に充てた質問状がたくさん残っていているので、実際に読む段になると、それらもあわせて読んでいく必用が生じるだろう。他にも古事記の問目なんてのも残ってはいる。いちおう手元に基本となる資料は揃っているので、あとは読み進めるだけだな。

なお上の神代巻と中臣祓の塩土伝は私が買ったもので、どこぞに所蔵者がいるわけではない。だから必用ならコピーでも写真でもとることはできる。もちろん著作権も切れているし、版面も享保年間のもので問題ない。必用な人は連絡されたし。ただし私も暇ではないので時間はかかる。

雑感・連絡

今日から数日のあいだ旅行に行きます。日曜日には戻る予定なので、その間は更新できません。......といっても普段から更新してないからおんなじか。


そういえば土佐國群書類従がめでたく完成したのにそれらしい言葉がないことを不思議に思っていたが、どうやら続巻がでるらしいということを、その筋の人から聞いた。すばらしいことだ。これもかつて南学の栄えたたまものだろう。何事につけこのようなものは現物が出版されるのが一番いい。補正や訂正は後からでも出来る。ぜひとも完成させて欲しい。こういう素晴らしい書物こそ1人でも多くの人間に読んでもらいたいものだ。

そうそう土佐國群書類従のつづきはこういうものらしい。


TVアニメ ゼロの使い魔|オフィシャルウェブサイト~新シリーズ、始動。

これゾン+秦山先生手簡

書くのを忘れていたが、これゾンDVDの第3巻を入手した。例の京子の回ということで、BDにしようかとも思ったが、結局DVDの通常版で我慢することにした。そうねえ、作画はちょこっと集成されているようにも思うが、基本的に放送時のと変わりない。まぁそっちを売りにしてたわけでもあるまいから当たり前だけど。

土佐國群書類従の秦山先生手簡、あらためて見てみるとやはりいつもの悪いところが出ている。まず凡例が杜撰すぎる。そして底本がはっきりしない、注釈や改定の方法が明記されていない、他本との関係が必ずしも明らかでない。

例えば解説によれば底本は東大本のはずなのに、なぜか「内閣本により補う」(51頁第97条)の文句があり、内閣文庫所蔵本が底本なのか東大所蔵本が底本なのか、読者をして迷わしめるものとなっている。また本文開始直後の第4条には「(レ下)」が補入されているが、そもそも何本によって補ったものなのか、全く意味不明だ(増補された文章は刊本=青楓会本に同じ)。本叢書全般に言えることではあるが、このあたりのテキスト製作に厳密を欠くように見える。

その他、群書類従本と青楓会本との決定的な違いは、群書類従本が秦山先生手簡上中下巻および附録のみを収録したのに対し、青楓会本はその上さらに追補29通の書簡を収めているところにある。まぁ青楓会本の追補に価値があるか否かはともかく、秦山先生を慕う人間としては、書簡が残っているならそれも見たいところだろう。群書類従の新版は、あくまでも群書類従のそれであるから、このあたりは「土佐國群書類従」の限界なのだろう。

というように群書類従本にも遺憾な点はある。

あ、あと、今回の群書類従本は基本的に新漢字を利用している。これは古籍の翻刻として致命的な欠点と言える。どうせ一般人は読まないのだから、新漢字のような中途半端なものは使わず、底本どおりのものを使ってくれた方がよかった。

ようやく土佐國~第13巻を入手した。

そういえば土佐國群書類従の13巻を入手した。高知県立図書館の記載では全13巻とあるので、たぶんこれが最終巻なのだろう。そのわりに県立図書館のサイトにも本13巻にもそれらしい記述が全く見えないのは不思議だ。ふつうは土佐國群書類従の刊行を了へてみたいな文章が載るはずなのに。もしかしたら別巻でも出るのだろうか?

それはさておき第13巻は秦山関係の資料集としてはなかなか価値がある。まず秦山先生手簡が収録されているのが大きい。秦山先生手簡はむかし青楓会から翻刻されたが、現在では入手が難しく、結果的に本書がもっとも容易に入手できるテキストということになる。同書はいうまでもなく秦山の思想を理解するための重要な書物なので、比較的容易に入手可能になったことは国民的喜びといわなければならない。

なお解説によると群書類従本は青楓会本よりも若干収録文章が少なく、一部に省略が見られるそうだが、このたび第13巻に収録するにあたっては、底本(東大所蔵の群書類従本)の翻刻の他、青楓本とも対校を行い、巻末に底本欠落文章の増補も行っており(附録は青楓会本と違うような気もするが、青楓本を出すのが面倒なので、また今度思い出したら調べてみる)、頗る良心的編纂といえる。

まぁ全般的に漢文資料にやや精細を欠く同叢書だから対校もどの程度のものか分からないが、一般人が読むわけでもなかろうから、読み間違えたらそれは読み間違えた人間が悪いというべきだろう。なお秦山先生手簡の最後の方に秦山の生涯のあらまし(秦山行実)が漢文で載っている。解説は、いつ書いたものか不明としているが、内容を鑑みる限り、秦山集巻49の谷氏族譜から秦山に関係する部分を抜き出したものと推測される。

そのほか、本巻には秦山門弟問目と北渓随筆が収録されている。前者は秦山が弟子の質問に答えたもので、秦山周辺の様子がうかがえておもしろい。北渓随筆は秦山の孫である谷真潮の随筆。冒頭の「風は天地の息なり」が非常に有名。今読むとあほくさいが、まぁ当時の学者の発言ということで、なまあたたかく読んであげるのが吉。

ということで、第13巻には秦山関係の資料が3種、しかもいずれも秦山関係のことを調べるには不可欠なものだけに、非常に価値がある。秦山に興味のある人は是非とも読んでいただきたい。とりあえずざっとみての感想でした。



......秦山の発言は深いなあ。やはり四庫提要より秦山かな。

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HN:江藤清通
かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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