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又(美代重本に與ふ)

又(與美代重本)

重遠啓す。某、去年貶絶の中、時に或は粮を斷つ。某は則ち男兒、何を以て顰蹙せん。惟だ一僕困頓、見るに忍へず。毎に之を苦しむ。今年は則ち貶絶中の貶絶、故を以て月初に一僕を遣歸し、兀然(*)と獨坐す。幸ひに舊知に依怙(*)し、敢へては畏れざるなり。自ら以て得策と為せり。兄の知る所となり、而して昨日仄聞す。諸友、某の自炊を憐れみ、僮を買て以て之を助けんと欲し、合議已に定まると。相愛の切と謂ふべきなり。感謝曷ぞ已まん。但だ某に一説有り。仰ぎて高明に懇(もと)む。某、嘗て古の君子は窮して米を乞ひ食を丐ふ者を聞くも、未だ醵錢(*)し僕を買はしむるを聞かざるなり。以て不必の事(*)と為すのみ。此の説、何を以て之を通すやを知らず。況んや某が伏(*)、未だ期せずして、僮僕乃ち資を挾みて以て來るをや。耕牛倉鼠の命は固より哀しむべくも、虎視眈眈の頤(*)も亦た料るべからず。豈に瑣ならざらんや。某の僕を遣る、本と籌上の實算(*)。初より斬絶過矯の事と為さず。煩す、兄、宜しく此の意を以て諸友を曉し醵錢を却け、區區の志を遂げしむべし。萬一異時、疾病狼狽、支吾すべからざれば、自ら之を報ず。時に臨み垂念して可なり。買夫の未だ來らざるに及び、遽に此の報瀆を作る。多及に暇あらず。亮察、是れ憑る。幸幸。餘は面言を期す。不宣。

(*)忽然に同じ。
(*)依頼に同じ。
(*)銭を集めること。集金に同じ。
(*)不必要の事の意。
(*)生活乃至生活必需品。
(*)養の意。
(*)もとより実を狙った計算なりの意。


貧乏の中、人を雇わないといけないのも大変だな。同じ貧乏でも中国の士大夫と日本の貧乏在野学者とでは貧乏のレベルが違う。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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