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春秋釈例(つづき)。でも読めん

『釈例』本文の:

今所畫圖,本依官司空圖,據泰始之初郡國為正。時孫氏僭號于呉,故江表所記特示略。咸寧六年,呉乃平定。孫氏居八郡之地,隨其宜増廣。今江表凡十四郡,皆貢圖籍,新國始通,文記所載猶未詳備,若足以審其大略。自荊揚徐江,内郡縣人以各還其舊城,故此三州未界大江之表,皆改從今為正,不復依用司空圖也。

本依官司空圖が読めない。おおまかに「司空図を用いた」ではないかと推測するが、依官がよく分からない。というか、句の切り方すらよく分からない。我ながら学がないなぁ。分からないので今回は原文のままにする。


> フランス

なるほど。フランスの「陰謀」ですな。

福島第一原発で何が起きているのか――米スリーマイル島原発事故より状況は悪い‐大前研一


※以下、昨日のつづき


土地名篇の釈例には「現在の天下郡国県邑と山川道路、すなわち天下の地名をすべて図に画き止め、そこに春秋時代の諸国邑と盟会の地名を並べた。これを名付けて古今書春秋盟会図別集疏一巻といい、『釈例』に付す」とあり、また「画したところの図は、●本依官司空図(*)、泰始初年の郡国によるべきであろう。〔……〕しかし孫氏〔の呉〕が平定されて後、江表の十四郡が図籍を上納してきた。そこで荊、揚、徐の三州は今の地名によるべきであるから、司空図はもちいなかった」とある。そうだとすれば、本書にはもともと図が附されていたと見なし得る。しかしそれらは既に散佚してしまった。〔一方、この輯佚本には〕郡県を列挙した盟会図疏なるものが付されているが、そこに見られる地名は、いずれも北魏、隋、唐の時代に設けられたものであり、晉代初期にはなかったものである。陽城の一条に至っては、(唐)武后のことが記されているのである。〔盟会図疏なるものは、〕杜預の原本が散佚したことを承け、唐代の学者が補輯したものと見なし得る。この外にも土地名の解釈には後世の学者が増加した言葉が見られる。このように問題はあるのであるが、このたびの編修においては、みだりに原文に改変を加えず、問題ある文言の末に弁証を加えるにとどめた。

さて、杜預の著書は左氏におもねる欠点がある。しかしその奥深い洞察力は後人のよく及ぶところではない。また彼の見出だした義例は経文を頼りに考案したもので、春秋経の本質をよく捉えている。日月の例を盲目に振りかざす公羊学派や穀梁学派とは比べるべくもない出来映えである。摯虞は「左丘明は春秋経を明らかにせんがために『伝』を著したが、『左伝』は春秋経とは独立して世上に流通した。『釈例』は『左伝』を明らかにせんがために著されたものだが、そこで明らかにされたものは、『左伝』だけのことではなかった。だから『釈例』もまた『左伝』とは独立して世上に流通することになった」(四庫官注。「だから(故に)」の字義が不分明である。おそらく「すべきだ(当)」の誤植ではないかと思われるが、『晉書』原本がこのとおりであるので、しばらく原文に従うことにする)(*1)という。決して過賞とは言えまい。

なお『永楽大典』の佚文は。宋代に流通していた来歴ある版本を原本とする。その夫人内女帰寧例の篇末に「凡そ若干字、経伝若干字、釈例若干字」(*2)とある。当時にあって文字の校正がいかに精確であったか、これによって察知し得るであろう。例えば長暦の「文公四年十有二月壬寅、夫人風氏ず」において、杜預は「十二月庚午、朔、壬寅なし」と指摘する。ところが近刻の注疏本は〔十有二月とすべきところを〕「十有一月」に作っている。十一月は庚子が朔であり、その三日が壬寅にあたる。これでは「〔十一月に〕壬寅なし」とは言い得ない。また襄公六年の経文は、本来、「十有二月、斉侯、萊を滅す」であった。ところが近刻『左伝』は、前に「十一月、斉侯、萊を滅すは、萊、謀を恃めばなり」といい、その後に「晏弱、棠を圍む。十一月丙辰にしてこれを滅ぼす」という。しかし長暦によれば、十一月は丁丑が朔であるから、この月に丙辰はない。十二月は丁未が朔であるから、その十日後が丙辰である。杜預はこの日を十二月の下に繫け、かつ、日月に誤植があるとも指摘しない。つまり近時刊刻の『左伝』の二つの「十一月」は、いずれも「十二月」の誤植なのである。このように〔輯佚本には〕近刻本を校訂し得る部分が数えきれぬほど存在する。

春秋経は『左伝』を根本とし、『左伝』は杜預の『春秋経伝集解』を手引きとし、その『春秋経伝集解』はまた本書をもって羽翼とする。このような流れで筆削の旨を求めるならば、本書は古代を考究するための橋渡しともなり、また春秋経の本義を極めるための宝物庫ともなり得るであろう。


(*)???
(*1)『晉書』巻三十四、杜預伝。
(*2)『釈例』本文には「凡そ八百六十六字、経伝三百九十四字、釈例四百七十二字」とある。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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