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ようやく土佐國~第13巻を入手した。

そういえば土佐國群書類従の13巻を入手した。高知県立図書館の記載では全13巻とあるので、たぶんこれが最終巻なのだろう。そのわりに県立図書館のサイトにも本13巻にもそれらしい記述が全く見えないのは不思議だ。ふつうは土佐國群書類従の刊行を了へてみたいな文章が載るはずなのに。もしかしたら別巻でも出るのだろうか?

それはさておき第13巻は秦山関係の資料集としてはなかなか価値がある。まず秦山先生手簡が収録されているのが大きい。秦山先生手簡はむかし青楓会から翻刻されたが、現在では入手が難しく、結果的に本書がもっとも容易に入手できるテキストということになる。同書はいうまでもなく秦山の思想を理解するための重要な書物なので、比較的容易に入手可能になったことは国民的喜びといわなければならない。

なお解説によると群書類従本は青楓会本よりも若干収録文章が少なく、一部に省略が見られるそうだが、このたび第13巻に収録するにあたっては、底本(東大所蔵の群書類従本)の翻刻の他、青楓本とも対校を行い、巻末に底本欠落文章の増補も行っており(附録は青楓会本と違うような気もするが、青楓本を出すのが面倒なので、また今度思い出したら調べてみる)、頗る良心的編纂といえる。

まぁ全般的に漢文資料にやや精細を欠く同叢書だから対校もどの程度のものか分からないが、一般人が読むわけでもなかろうから、読み間違えたらそれは読み間違えた人間が悪いというべきだろう。なお秦山先生手簡の最後の方に秦山の生涯のあらまし(秦山行実)が漢文で載っている。解説は、いつ書いたものか不明としているが、内容を鑑みる限り、秦山集巻49の谷氏族譜から秦山に関係する部分を抜き出したものと推測される。

そのほか、本巻には秦山門弟問目と北渓随筆が収録されている。前者は秦山が弟子の質問に答えたもので、秦山周辺の様子がうかがえておもしろい。北渓随筆は秦山の孫である谷真潮の随筆。冒頭の「風は天地の息なり」が非常に有名。今読むとあほくさいが、まぁ当時の学者の発言ということで、なまあたたかく読んであげるのが吉。

ということで、第13巻には秦山関係の資料が3種、しかもいずれも秦山関係のことを調べるには不可欠なものだけに、非常に価値がある。秦山に興味のある人は是非とも読んでいただきたい。とりあえずざっとみての感想でした。



......秦山の発言は深いなあ。やはり四庫提要より秦山かな。

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