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漢文の教科書(3)

漢文の教科書といえば、戦前の教科書にはいわゆる日本漢文が多数収録されている。というか、日本人の漢文ばっかり載せているのもある(多いか少ないかは不明)。このあたりは現在の漢文の教科書との違いだといえる。が、まぁ戦前の教科書については私も調査不足が多いので、なんとも比較のしようがない。

ただ文検の試験には、四書、春秋左氏伝、史記、十八史略、唐宋八大家読本、古文真宝と漢詩、日本外史などがよく出ている。これを見るかぎりでは現在の教科書は戦前の流れを普通にうけついでいるようにも見える。このあたりはもう少し正確に分析してみないと分からない。

実際問題として教科書と試験が一致するわけでないことは、現在の漢文教科書と入試問題が一致しないのと同じといえる。昨日書いたように教科書には史記とか十八史略とか、あるいは論語とか孟子とかがやたらと載せられているが、大学入試で問われるのは主として唐宋以降の散文・小説類なのだから。

そういえば、さるルートによって中国の受験参考書を幾冊か入手したところ、そこに載せられている文章はほとんど近世のものだった。もちろん漢詩の位置づけは極めて大きいが、まぁ中国では未だに漢詩が必用だから、漢詩に力点があるのはいい。が、少し意外だったのは先秦の文献など目もくれず、新旧唐書や宋史の出典が多いことだった。

もっとも中国にしても受験参考書と教科書が一致するかどうかは不明なので、こちらも何ともいいがたい。そもそも日本の漢文においても受験参考書に載っているのはほとんど唐宋以降の文章(というか受験問題から抜粋しているのだから当たり前だけど)なのだから、中国の文言文の教科書を調べてみないことには分からない。

このあたりを正確に調べるには、もっと時間と金が必用なので、私にはできない話だ。まぁ日本の漢文教育についてはあってないようなものだから調べる必用はあるまいけども。


ちなみに教科書を見たついでに漢文の受験参考書も漁ってみたが、私の学生時代よりも圧倒的に数が少なく、しかも重厚なものがなくなっているような気がした。どれもこれも句法を丸暗記する式のものになっているように思う。


そうそう漢文の教科書といえば、高校で副読本が指定されているはずで、想像するにそれを中心に授業をしているように思われる。私のみたところでは教科書はそうとう立派なものだと思うが、あれを使って立派な授業をするのは大変だろうし、学生も求めていないだろうから、お手軽に副読本を使うのだろう。

この副読本の中味如何によっては漢文の授業の内容も変わってくるのだが、ご存じの通り、副読本は学校関係者以外には売っていないので調べることはできない。まぁそこまで必死に調べるものでもあるまい。

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