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四庫提要(春秋類2)025

追記(2009/03/15):以下の翻訳はこちらのページ(別館:公孫樹内)に訳し直しました。

張大亨『春秋通訓』6巻

○永楽大典本

宋の張大亨の撰。本書の自序には,「若くして趙郡の和仲先生に春秋を習った」とある。宋の蘇軾の年譜を調査したところ,軾のもとの字は和仲だったとある。また蘇洵の『族譜』には,「唐の宰相の蘇頲の末裔で,趙郡の出身である」とある。今に伝えられる軾の「題烟江疊嶂図詩」にも,石刻の末尾に「趙郡の蘇氏」の印がある。ならば「趙郡の和仲先生」とは,軾のことである。

蘇籀の『雙溪集』には,「大亨が春秋の義を軾に問うたところ,軾は書簡にてこう答えた。――『春秋は学者の本務である。しかし春秋は非常に精緻に作られており,はっきり理解できる学者はほとんどいない。一定の規律でもって春秋を律しようとするものが多いが,これでは法家の流儀と同じになってしまう。わずかな誤差にこだわってみても,それでは何のやくにも立つまい。ただ左丘明だけは春秋の用法を心得ていたが,聖人の微言について言い尽くそうとしなかった。学ぶものみずからがそれを見つけよと言うのだろう云々』」とある。(*1)これは大亨の自序とも合致する。(*2)蓋し大亨の学問は蘇氏によるのであろう。だからその議論や主旨も蘇氏に近似しているのである。

陳振孫の『書録解題』と『宋史』芸文志は〔本書を〕十六巻とし,朱彝尊の『経義考』は「散佚」とする。本書は『永楽大典』に載せられているが,それは十二公ごとに巻を分け,さらに隠公・荘公・襄公・昭公は上下巻に分けており,〔振孫らの記す〕十六巻の数と一致する。しかし各巻の分量は少ない。そこで煩雑を厭い,この度の編纂では六巻に作り直し,閲覧の便に備えた。なお本文に欠落したところはない。

『四庫全書総目提要』巻27


(*1)蘇籀『欒城遺言』の公少年與坡公治春秋云々条に見える。
(*2)本書の後叙に蘇籀所引の言葉が見える。

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