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四庫提要(春秋類2)027

追記(2009/03/15):以下の翻訳はこちらのページ(別館:公孫樹内)に訳し直しました。

葉夢得『春秋考』16巻

○永楽大典本

宋の葉夢得の撰。本書は寧宗の開禧年間に『春秋伝』『春秋讞』と同じく南剣州で印刷された。元の程端学は『春秋三伝弁疑』を著し,本書の学説を多く引いている。元の当時にはまだ伝本があったのだろう。明朝以来,どの蔵書家も本書を〔蔵書目録に〕記載していない。このため朱彝尊の『経義考』は「散佚」と注記している。ただ『永楽大典』には多数の本文が引用されており,順次調査したところ,なおも十に八九を発見できた。この度それらを編集按配し,再び書物としてまとめ上げた。

本書の主旨は,三伝排撃の根拠を明らかにすることにある。しかし〔その批判は〕確かに周の法制に基づいて判断しており,憶測を交えたところはない。随って,その発言も周の典籍を研究したもので,その成果を用いて春秋の宗旨を求めたものである。本書の文章は明晰博識,縦横無尽,発言には根拠があり,概ね典雅で精確である。陳振孫の『書録解題』には「本書の分析や討究はきわめて詳細精確である」と言うが,その通りであろう。

原書は冒頭に「統論」があり,その後に十二公を列挙し,条文ごとに詮索を加えている。また経文は記載していない。この度の編集は原書の構成に従った。ただ本書の巻数については,紙数をつづめ,「統論」は三巻とし,隠公以下は十三巻にまとめ直し,〔合計十六巻とし,〕『宋史』芸文志に載せる三十巻の巻数にはこだわらなかった。

〔夢得の『伝』『考』『讞』の関係について,〕夢得の自序によると,「『讞』によって私の訂正の正しさが分かれば,私の『考』を読むことができる。『考』によって私の選択の正しさが分かれば,私の『伝』を読むことができる」とある。しかし『書録解題』はまず『伝』を配し,次に『考』を置き,次に『讞』を置いている。恐らく『伝』は夢得の春秋学の大綱であり,『考』と『讞』はその主旨を解説したものなのであろう。この度は陳氏の順序に従い,〔本書を〕『伝』の後ろに配置した。

『四庫全書総目提要』巻27



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