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四庫提要(春秋類2)033

追記(2009/03/15):以下の翻訳はこちらのページ(別館:公孫樹内)に訳し直しました。

呂祖謙『春秋伝説』20巻

○両江総督採進本

宋の呂祖謙の撰。祖謙には『古周易』があり,既に〔『四庫全書』に〕収録した。祖謙生涯の『左伝』研究は三つある。一つは『左伝類編』,一つは『左伝博議』,そしてもう一つは本書である。

『類編』は左氏の文章を十九の項目に分類したもので,久しく散佚している。〔現在,〕『永楽大典』中に散見するが,ほとんど見るべきものはない。(*1)『博議』は〔左伝の〕各種事件の意味を解明し,その得失を論評したものである。本書の主張は『博議』とほぼ同じだが,より詳細に論述されている。陳振孫の『書録解題』には,「祖謙は『左氏』に対して多くの研究を行ったが,文章に残さなかった。本書は祖謙の講義であり,それを門人が抄録したものだろう」とある。確かにその通りであろう。

朱子の『語録』には「祖謙は極めて博識だ。しかし文字の選択や心の用い方には巧妙に過ぎるところがある」とある。祖謙の作った『大事記』について見ても,朱子はまた「繊巧の処あり(細やかな心遣いがなされている)」と言い,「祖謙は公孫弘や張湯の狡賢さを指摘するが,それらはどれも人に羞恥の心を起こさせるものだ云云」と言っている。ならば朱子のいう「巧みだ」とは,筆鋒鋭利,事実の露見に余蘊なきことを指したものであり,単に言葉巧みなだけで,ときに是非を転倒させる類のものではない。

『書録解題』は本書を三十巻とするが,この本はわずか二十巻である。明の張萱の『内閣書目』には,『伝説』四冊を載せる外,別に『続説』四冊を載せている。陳氏の指摘する三十巻は,〔『伝説』二十巻に〕『続説』十巻をあわせて言ったのであろう。現在,『続説』は新たに『永楽大典』から編集し直したが,それは形式的に首尾完具していた。そこで〔『四庫全書』には〕別の書物として収録することにした。

『四庫全書総目提要』巻27



(*1)現在『四部叢刊』続編に収録されている外,『呂祖謙全集』にも収められている。

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