スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

四庫提要(春秋類2)040

追記(2009/03/15):以下の翻訳はこちらのページ(別館:公孫樹内)に訳し直しました。

李明復『春秋集義』50巻『綱領』3巻

○江蘇巡撫採進本

宋の李明復の撰。明復,またの名を兪という。字は伯勇。その生涯は不明で,魏了翁の序文によっても,合陽の人であり,嘉定年間に太学生であったことが分かるに過ぎない。

本書の第一行目には「校正李上舎経進『春秋集義』」とあり,第二行目には「後学の巴川の王夢応」とある。朱彝尊の『経義考』には,「『宋史』芸文志は李明復の『春秋集義』五十巻を載せ,さらに王夢応の『春秋集義』五十巻を載せている。かつて見た宋代の板本は,李氏の原本で,王氏の刊行したものだった。〔宋志のいうように〕王氏に『集義』なる別著があったわけではない」とある。本書は無錫の鄒儀蕉の緑草堂蔵本であるが,その署名を見る限り,彝尊の見た板本と合致している。『経義考』の所説には根拠がある。宋志は間違えて二書に分けたのである。

張萱の『内閣蔵書目』には,「本書は周程張の三子(*1)が文書の中で春秋を明らかにしたものや,他の経書を論じた際に春秋に及んだもの,論説の中で春秋に合うところのあるものを広く集めたものである」とある。しかし本書に採用されたものの中,楊時・謝・胡安国・朱子・呂祖謙の学説は一つや二つではなく,謝は特に多い。萱は深く調査しなかったのだろう。

『経義考』は本書の前に『綱領』二巻があり,さらに魏了翁の序文があるという。この板本にはどちらも存在しない。恐らく原本を書写する中で失われたのであろう。しかし春王正月条の下には,〔明復が〕みずから注を施して,「自余は『綱領』上巻と中巻に示した」とあるからには,『綱領』は三巻なければならず,随って〔『綱領』の巻に〕上中下の区分が生じたのである。『経義考』が二巻とするのには瑕疵がある。このたび『永楽大典』を調べたところ,明復の手になる『綱領』がなお存在した。そこで謹んで〔『永楽大典』から〕写し取ってこれを補い,三巻にまとめ上げ,本来の形にもどした。

『四庫全書総目提要』巻27



(*1)周程張三子:恐らく周敦頤・程頤・張載の三人を指すと思われるが,程子は程も含まれ,厳密には四人になる。
(*)本書については以前に書いたことがある。

スポンサーサイト

テーマ : 読書メモ
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

awatan

Author:awatan
HN:江藤清通
かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

自営サイト
最近の記事
カテゴリー
リンク集
全記事表示

全ての記事を表示する

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。