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味池修居の読み?

昨日の続きというわけでもないが,「味池修居」の呼び方について。

山崎闇斎の高弟・三宅尚斎の弟子に味池修居という人がいる。例の南北朝正閏論争で『南狩録』を書いて有名な人なのだが,この人の「味池」という名字は何と発音するのか,ということをここ最近考えていた。

私は普通に「あじいけ」とでも読むのかと思っていたし,国会図書館や他の蔵書目録にも「あじいけ」とあったので,別段気にしていなかった。ところが大昔に購入した古本の『味池修居先生小伝』(川嶋右次著,昭和11年。たしか『山崎闇斎と其門流』収録のものと大同小異だったと思う)に,もとの所有者の筆と思われるが,「あぢち」とふりがなが振ってあった。

「あぢち」......あり得ないではない。というか,何の根拠もなく如何にも正しそうな気のする発音ではある。それでここ最近「味池」にふりがなが振られていないものか調べていた。もちろん調べられる範囲も知れておれば,時間もほとんどないので,普通の人が調べられる範囲しか見ていないのだが,結局,収穫はなかった。それで,分からないなぁ~などと考えていた矢先,ふと『味池修居先生小伝』に目を通していないことに気がついた。

まあ,なんというか,この本は『日本道学淵源録』を写したような本だったので,読む気がしなかったのだ。しかし読まなかったのがいけなかったらしく,本文中に味池氏の子孫が名字の漢字を変えて,「味地」となったことが記されていた(お名前は差し障りがあるといけないので伏せておく)。昭和11年の本だから相当むかしのことに属するが,当時まで味池氏の子孫は存続し,その系譜も残っていたとのことである。

なるほど,「あぢち」だわな。

「あぢいけ」が「あぢち」になるとは考えにくいが,「あぢち(味池)」が「あぢち(味地)」になっても不思議じゃない。音を変えるのはおかしいが,漢字は音に当てたものだから,池が地になろうと大したこともあるまい。少なくとも今のところ最も正しそうな感じがする発音であることは否めない。

ただ,むかしの人は漢字の発音に結構いい加減なところもあったらしいことは諸書に散見する。私の好きな高畠素之にしても,「たかばたけ」とよばれもし,「たかはた」とよばれもしたらしい。だから味池さんも,知らない人から「あじいけ」さんと呼ばれていたかもしれず,またそれを許していたかもしれない。案外,現代の人間が神経質になって発音を探るほどには,気にしていなかったとも言い得,その場合は,正しい発音に固執する方がかえって間違っていると言えないでもない。

それはともかく,いかにも正しそうな発音に出会えたことは幸いだった。もっとも,手元にある本を先に読め,という教訓でもあったわけだが。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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