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四庫提要(春秋存目・宋元01)

追記(2009/03/15):以下の翻訳はこちらのページ(別館:公孫樹内)に訳し直しました。

『左伝節文』15巻

○兵部侍郎紀家蔵本

旧本には「宋の欧陽修の編」とある。明の万暦年間の板本である。本書は左氏伝の文章を節略したもので,各篇の冒頭に「敘事」「議論」「詞令」の題目が付されてあるほか,「神品」「能品」「真品」「具品」「妙品」や「章法」「句法」「字法」などの標題がある(*1)。本書巻頭には慶暦五年の修の序文がある。しかし序文中に「胡安国の『春秋伝』と真徳秀の『文章正宗』」とあれば,〔本書の偽作について〕弁解する必要もあるまい(*2)。

『四庫全書総目提要』巻30



(*1)現物を確認していないので,題目のつけかたの詳細は不詳。下文の杜沢遜氏の指摘によると,11の題目が並列されているようである。
(*2)歐陽修は北宋中頃の人で,胡安國は南北両宋の人,眞秀は南宋後半の人。「歐陽修が胡安國や眞秀の書物を読み得たはずはないので,本書が偽作であるのは明白だ」という意味。
(*)杜沢遜『四庫存目標注』巻6(265~266頁)は,本書は明の汪道昆『春秋左伝節文』15巻を指すという。同書は万暦刊本で,書物の構成も本提要の指摘に合致するという。汪氏の万暦刊本は冒頭に汪氏の序文が附されているそうだが,恐らく書店が汪道昆を歐陽修に,萬暦を慶暦に改竄したのだろうという。ちなみに汪道昆の『節文』は『四庫全書存目叢書』に収録されているが,序文は省略されているとのこと。その他,詳細は杜氏の書を読まれたい。

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