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四庫提要(春秋存目・宋元06)

追記(2009/03/15):以下の翻訳はこちらのページ(別館:公孫樹内)に訳し直しました。

朱申『春秋左伝句解』35巻

○両淮馬裕家蔵本

元の朱申の撰。申には『周礼句解』があり,既に収録している。本書はただ左氏伝を解釈するだけで,経文を交えない。恐らく杜預以前の本を用いたのであろう。また同一事件で本末が別々に見える場合は(*1),各々本文の下に注を付しており,事件の顛末も詳しい。ただ往々にして伝文を抄録しているのが本書の短所である。例えば隠公篇の冒頭に於いて,恵公はもともと孟子を正妻としていた云々の件(*2)を削っているが,これでは兄弟たる隠公と桓公の間の因縁が不明になりはしないだろうか。

『四庫全書総目提要』巻30



(*1)左氏伝は時系列にそって事件を記述する。そのため該当事件の顛末が分かり難い。そこで朱申は事件ごとに注釈を付けて,読者の閲読に便宜を与えたのであろう。本書は訳者未見なので断定は控えるが,この種の手法は杜預以来よく用いられる。
(*2)惠公は隱公と桓公の父。孟子は惠公の正妻。孟子が死んだので,惠公は宋から妃をもらい,桓公を生んだ。惠公は宋の妃から生まれた桓公を次の魯君にしようと考えたが,桓公幼年の折りに惠公が死んだので,隱公が桓公に代わって魯の君主に即いた(穀梁傳は惠公が隱公に位を授けたとする。また宋の妃を正妻と認めるか否かで後々激しい論争があった)。後,隱公が魯君の位を返さないというので,桓公は兄の隱公を暗殺した。
(*)本書は現存しており,一般に『春秋左伝詳節句解』の名で通っている。『四庫全書存目叢書』に収録されている。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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