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四庫提要(春秋存目・宋元09)

追記(2009/03/15):以下の翻訳はこちらのページ(別館:公孫樹内)に訳し直しました。

晏兼善『春秋透天関』4巻

○永楽大典本

旧本は晏兼善の撰とする(*1)。時代を明記しないが,合題に論及していることから,元朝の人間であろう(*2)。本書は科挙のために作られたもので,内容の程度は極めて低い。例えば元年春王正月を解釈しては,「もし『春』と『正月』について答案を書くなら,春は天のなすところ,聖人は天道の始めを記されたのだ,と。天道と王道によって論述し切ってもよいだろう」(*3)などと言っている。これだけでも本書がどの程度のものが察し得るであろう。

『四庫全書総目提要』巻30



(*1)ここでの旧本は永楽大典所収本を指す。四庫官は原本を確認できなかったのだろう。現在『透天關』の原本が見つかっており,それによると各巻冒頭に「宋省魁南安郡山長晏兼善」と題が加えられている。
(*2)原本は元刊本らしいので,本書が元代の著作物であることに間違いはない。ただ合題そのものは宋代から存在するため,書中合題に及ぶからといって直ちに元朝のものと断言することはできない。また原本にある「宋省魁南安郡山長晏兼善」との題からすれば,晏兼善は宋の省元(省魁。明の解元のこと)らしく,南宋から元朝にまたがって生きた人間なのだろう。ちなみに宋代の省元に晏兼善の名はないが,咸淳七年の科挙登台者の中に晏兼善の名があり,臨江軍の人となっている。恐らく同一人物と思われる。ちなみに『文献通考』所引登科記によると,咸淳七年の省元は劉夢薦である。
(*3)原文「若就春字正月上用工,則春者天之所爲,聖人紀人道之始,全以天道王道立説亦可云云」。『透天關』原本について検するに,「若就春字正月字上用工,則春者天之所爲,聖人紀天道之始,全以天道王道立説亦可」とある。
(*)本書は原本が台湾に存在する。全12巻。ただし哀公を除く全11巻のみ現存。

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