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四庫未収書(春秋類)05

追記(2009/03/15):以下の翻訳はこちらのページ(別館:公孫樹内)にまとめ直しました。

盧仝『春秋摘微』

(A)『読書志』巻3(王先謙校補本)
『春秋摘微』四巻
唐の盧仝の撰。本書は経文の解釈に三伝を用いないながらも,経文の大略はしっかり捉えている。韓愈は〔本書に対して〕「春秋三伝を高閣に束ね,ひとり遺経を抱えて終始を究む」と言ったが,確かにその通りである。祖無択が金陵で入手したものである。『崇文総目』(*1)には未掲載である。

(B)『文献通考』巻182
『春秋摘微』四巻
巽巌李氏(*2)曰く,仝の春秋学は三伝によって経旨を害なわず,最も韓愈の推奨するところとなった。しかし本書を見たところ,諸学者の見識を遠く越えたものとは思われない。愈が何故にあのような発言をしたのか分からぬ。言い伝えによると,仝は「恵公仲子」(*3)を解釈して「聖人の文字遣いだ」と云ったというのだが,この板本には存在しない。あるいは散佚した部分が多いのであろうか。



(*1)『崇文総目』は北宋中頃の宮廷図書目録。散佚。
(*2)巽巌李氏は『続資治通鑑長編』で有名な李のこと。
(*3)惠公仲子は隠公元年に見える経文。「惠公と仲子」と訓むか「惠公の仲子」と訓むかで意見が分かれる。


本書は宋元時代の経解にまま発見する。韓愈の春秋三伝を高閣に束ね云々は非常に有名な句で,中唐以後の春秋学の特徴を現したものとされている。即ち春秋の解釈に三伝を用いず,経文のみでその義を明らかにしようとしたことを指す。所謂棄伝従経である。

本書には輯佚本がある。しかしこれは杜諤の『会義』から輯佚したものなので,『会義』が現存する以上,『摘微』佚文は『会義』から確認する必要がある。なお本書佚文から判断するかぎり,その内容は,李ではないが,概して偏った論評が目立つ。

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