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『春秋学入門』3-1

サイトの方に改訂版を公開しました。改訂済みの訳文は『春秋学綱要』と改題し、こちらサイト本館)にあります。なおブログ掲載の訳文は、煩瑣を避けるため、補注を削除しております。ご了承ください。
○最終更新日:2009/11/01

第三論文

達例と特筆

〔総論〕

「なるほど、春秋が日月・名称爵号でもって褒貶を発しないというのは、その通りだろう。しかし、だとすれば春秋に書かれたものは全て魯の旧史 (*1)なのだろうか。ならば『孔子の高弟といえども、一語も論評できなかった』(*2)と言われた、かの春秋の義はどこにあるのだろうか。」

春秋には達例があり、聖人の特筆がある。〔旧史に〕日があれば〔経文に〕日を書き、月があれば月を書き、名称は旧史の名称に従い、爵号は旧史の爵号に従うこと、そして盟があれば盟を書き、会があれば会を書き、卒があれば卒を書き、葬があれば葬を書き、戦があれば戦を書き、伐があれば伐を書き、弑があれば弑を書き、殺があれば殺を書くこと――これらはすべて事実に基づいて書いた部分であり、聖人はなんの手も加えていない。これが達例である。しかし史書にないところに筆して義を示し、史書にあるものを削って訓戒を示したところがある。これが特筆である。

〔訳者注〕
(*1)魯の旧史。単に旧史、国史、魯史ともよばれる。魯の歴史書『春秋』を指す。経書『春秋』は魯の歴史書『春秋』を基礎に作られたと言われている。
(*2)『史記』孔子世家に見える言葉。子夏(あるいは子遊・子夏)ほどの高弟でも、春秋についてはなに一つ論評できなかった、という意味。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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