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いろいろ

4月1日といえば,さくらちゃんの誕生日です。「わたぬき」でもありますが,あちらは読んいません。先月末についにBlu-rayが発売され,明日(4月2日)からBShiで再放送が始まるさくらちゃん。とにもかくにもお誕生日おめでとう。それにしてもさくらちゃんはかわいいね。私は藤田さんの作画が一番好きだが,封印の阿部さんの作画も気に入っている。もちろん知世ちゃんも好きだけども。

それはそうと,『宋史紀事本末』の煕河之役を調べていると,最後に史臣の評を引いて,「王安石は王韶を主とし,章惇は王贍を主とし,蔡京は王厚を主とし,三たび其の国に師を用い云々」とあった。これは『続通鑑綱目』に見える文章なのだが,『宋史』には見えないようである。史臣というくらいだから,『実録』か『国史』に付いていたものだろう。それにしても王韶と王厚はまだしも,王贍はそんなに活躍していないし,章惇だってそれほど期待していたとも思えない。

王贍という人物の伝記は『宋史』巻350の王君万伝に附されている。王君万は王贍の父親である。この親子,ともに対西夏戦で功績をあげ,ともにそれによって失脚し,そろいもそろって怨みを抱いて死んでいった。軍事的にはそれなりに有能だったらしいが,どうもそれ以外のところに問題が多かったらしく,結局は自分の不始末が原因で失脚する。

父親は自分の功績を邪魔した人間を陥れようとして逆に失脚し,王贍はあまりの横暴さに現地人の反感を買い,大規模な叛乱を引き起こし,朝廷から厳しく処罰される。そして父親は失脚したまま恨み言を遺して寿命を終え,王贍は死刑を免れたものの,結局はみずから首を括って死ぬ。中国の高官で自殺する人間は珍しいが,王贍はこの珍しい人間の仲間に入ったわけである。

私は怨みがましい人間が大好きなので,王贍にも少々引かれるものを感じるが,しかし余り好意的な気持ちになれない。もちろんそれは彼が軍人だからではなく,むしろ軍人として地方の叛乱を惹起したからである。

彼は将軍として吐蕃諸部族の地を制圧すると,部下の略奪を擅ままにさせ,現地人の憎悪を買う。そして現地人が叛乱を起こすと,軍を出して鎮圧し,刃向かった人間を片っ端から殺していった。積み上げた生首は山の如く聳えていたという。

申し訳ないが私はこの手の人間を評価する気になれない。怨みがましく死ぬにしても,それはあくまでも自己の所信に忠でなければ困る。自己の所信に忠であれば,必ず他人と軋轢を起こす。争いが起こるのはここである。互いに自己の所信に忠であれば,その争いは熾烈を極めるだろう。なにせ自己の所信は人間そのものと表裏一体であり,人間はその持てる思想と表裏一体であるがゆえに,相手の所信を否定することは,即座に相手の人格を否定することになり,延いては相手の「正しさ」を否定することになるからである。

こういう争いは必ず血なまぐさいものになるし,それが世のため人のためになるとはとても思えないが,その善悪の奈何に関わらず,私はそのような争いになにかしら人間的な美しさを感じずにいれないのである。しかし一方的に原住民から略奪しておいて,叛乱起こしたら殺してしまうでは,自己の所信もへったくれもあったものじゃない。そういうものには同情する気になれないのである。もっとも,人間の所信など,つまるところその程度のものだと言われると,それはそれで説得力を感じないではないのだが。

北宋の対西夏戦は,その規模から言えば,漢の西域都護の設置や唐の吐蕃戦に比べると,些細な争いに見える。戦争であるから,些細であろうとなかろうと重大事には変わりないが,それが一王朝に与える影響という意味からすると,知れたものだったと言われても仕方がない。そもそも当の宋人じしんが,西夏戦の最中に天下太平だとかなんとか言っているのだから仕方がない。

随って『宋史』あたりをめくっていると,対西夏戦の「名将」やなんかが登場するが,どうもぱっとしない。とても『唐書』を読んで得られるような規模が見られない。これも規模が小さいのだから仕方のないことだが,その戦いで死んでいった人間からしてみれば,規模の大小など関係あるまいに。そう思うと彼等の憎悪にもまた興味を引かれるものがある。

ちなみに上の史官の評は,『皇朝編年綱目備要』巻25元符2年秋七月置湟水軍条に見えるものの方が,『続通鑑綱目』よりも正確なようである。もう一つ,この記事は思いついたことを思いついた順番に書いただけなので,深い意味は全くないので。いつも通りのことだが,念のため。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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