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『秦山集』を読む(7)

(追記:2010/02/06)
南学・秦山・崎門関係の記事はサイトの方に改訂整理しました。以下は拍手をいただいた記念に残しておきますが、間違いは訂正していません。
(以上、追記終わり)

つづいて『秦山集』1~7。ここには漢詩が収録されており,私の最も興味のない部分である。はっきりいって私は漢詩が読めないし,読みたいと思わない。

そもそも漢詩が読めないのだから,なにもコメントすることはないが,2つだけ書きとめておく。

第1。秦山はその生涯に一度だけ江戸に赴いているが,そのときの旅行記を『東遊記』として残している。この旅行記に付随する紀行詩(?)が,本書に収められた『秦山集』第4巻の東遊紀行である。実質的には,二月十二日発山田野から第7巻の六月朔日帰家までである。

詩の表題の通り,秦山は,宝永元年2月12日に山田野を出発し,同年6月1日に帰郷している。その間,京都・大阪・滋賀・名古屋・江戸・金沢等々を旅行したらしいが,この詩集にも日付を付しつつ名所名所で漢詩を綴っている。

それはそれとして,ちょっと笑ってしまったのは,私の故郷がこの漢詩の中に詠われていたことだ。しかもしょーもない地元名産を詠ったりしていて面白かった。故郷の地名は書かないけどね。

ちなみに私は『東遊記』を読んだことがない。噂によると事細かに当時の町の様子を書き記しているらしい。我が故郷のことも含めて,いちど機会があれば拝見したいが........日本の本は活字印刷でもされていないと,ほとんど閲覧不可だから,あきらめてはいる。

第2。秦山が晩年禁錮せられていたことは有名だが,漢詩にもそのことが記されている。しかも禁錮処分が下ってから,毎年のように正月に「罪籍未だ除かれず年○たび去る」と詠っている。

ちょっと迹を追ってみると:

丁亥歳除:罪籍未除年已去
戊子歳除:罪籍未除年再遷
己丑歳除:罪籍未除年三去
庚寅歳除:罪籍未除年四去
(中略)
丙申歳除:罪籍未除年十去
丁酉歳除:罪籍未除十一年
戊戌歳旦:十二年来罪籍中

なんだかんだ言いつつも罪籍にあることを相当気にしていたとしか思えないのだが,どうなんだろう。中国によくある偉人伝あたりだと,罪籍にあろうがなかろうが全くお構いなしという連中がうようよいるが,秦山は気にしていたらしい。気にするなという方が酷な話しだが,気にしないところが哲人の哲人たる証である。罪籍を気にする辺りに秦山の人間らしさを感じるが,そこらが秦山に平凡さを感じるところなのかも知れない。

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