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中華思想

そう言えば春秋学は中華思想の総本山だった。余りにも見慣れていたので、すっかり忘れていた。確かに春秋の筆法に華夷の別(中)は存在するし、春秋学説を用いて中華思想を説明もできるだろうが、果たしてそんなものを知りたい人はいるだろうか。そしてそんなものは有用だろうか。むしろ中華思想の意味を知りたい人は、現時点における、そしてその人にとっての、中華思想の意味を知りたいのではないか。ならばその人、その時点によって、中華思想の定義は無数に変化することになるだろう。

例えば、中国が今一つだった時代、日本人が中華思想を定義すれば、もっぱら過去の遺物に対する定義になる。逆に中国が余裕綽々の時代、日本人が定義すれば、もっぱら恐るべき現代の驚異として定義される。これから離れて、中華思想をどんな時代、どんな人にも当てはまるような定義に括ろうとすれば、「中国(実体は不明)の自国中心主義」「大国主義」とでも言うようなものになり、多かれ少なかれある程度の文化をもった存在なら、どんなところにもあり得るようなものになってしまう。要するに「中華」思想であり得る必要はなくなるのだ。

それはともかく、中華思想というと悪の権化のように言う人がいるが、当の我が日本にも中華思想は存在した。あえて帝国時代の日本を問わずとも、そんな思想は昔から存在したのだ。本ブログにしょっちゅう顔を出す秦山先生も然り。佐藤子のように夷狄の国・日本に生まれたことを残念がる御仁もいるが、浅見子のように日本も中国も同じ中華だとか言う人もおり、秦山先生のように日本こそ世界の中心だという人もいる。

私は日本人だから中華思想にいい気はしないが、あまり人を罵倒していると、返す刀で自分の首を飛ばすことになりかねない。くわばらくわばら。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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