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「戦前期『週刊朝日』総目次」の「解説」

昨日の記事で思い出したが,あの本の解説には辟易させられた。

解説者が戦前の『週刊朝日』の雑誌目録を調べる理由,それは戦争への抵抗があるか,プロレタリア文学の作家がいるかとか,そういう方面の利便性らしい。あまりに化石化したような文面で,私の目が点になったのは言うまでもない。

負ける戦争に抵抗するのは結構だが,プロレタリア文学の作家が掲載されていないのを批判がましく書くというのはどういう了見かその判断に苦しむ。プロレタリア文学なぞ,単に売れないから載らなかっただけだろうに。とまあ,そんなことはどうでもいいが,プロレタリア文学というのが戦前期どの程度の普及を見たのか,少々考えさせられた。

もともとプロレタリア文学を軽蔑している人間はたくさんいて,戦前にも多くそういう発言を見るし,実際には売れていなかったという話しも聞く。ただ実際どの程度彼等が世間から浮き上がった存在であったのかを調べるのは,なかなか難しい。統計を取るにしても,都合のいい統計があるとも思えないからだ。

それでこのたび『週刊朝日』という卑近な(つまり大衆うけのしていた)一般紙にプロレタリア文学系の作家がほとんどいなかったというのを知って,そんな連中が世間で相手にされていなかったという説に,それなりの根拠のあったことを感じたのである。

もちろん掲載されていない理由が単に売上の問題だけであったのか,これはよくよく考えておく必要のあることだから,この程度のものは根拠でもなんでもない。しかしプロレタリア文学系の作家がダメだったというのが,全く謂われのないことでもないということは,なんとなく肌身に感じたのであった。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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