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宋元時代の春秋学(骨)


経学の衰退
啖助の春秋研究(春秋集伝の成立)
その他の新研究(折衷、摘微など)

北宋
真宗の経筵講義(研究の再開)
孫復の尊王発微(尊王説の成立)
劉敞の春秋研究(折衷説の拡大)
その他の学説(孫覚、蘇轍、崔子方、張大亨など)

南宋
胡安国の攘夷説
葉夢得の春秋研究
陳傅良の左伝研究
その他の学説(許翰、呂本中、劉朔、呂祖謙)

南宋末から元にかけての学説
呂大圭・程端学
趙汸

有名どころはこんな感じかな。元には鄭玉あたりもいるが、あえて春秋学者として取り上げるほどの学績は残していない。篤実であることは誰でも認めると思うけど。

しかしこういう登場人物をだいたい歴史順に並べて、その学説を紹介することで春秋学が分かった気になるというのは、あまり好きではない。これも長い間とられてきた方法だから、それなりに利点はあるのだろうけど、やはりその時代の本質的なテーマを各人がつかんで、それを集中的に論じるべきだと思う。

宋代の春秋学でいえば、中心テーマは春秋の義そのものと、その把握の方法にあるだろう。しかし春秋の義は、胡安國が伝心の要典というように、最終的に心の問題に帰着してしまう。だから改めて春秋学で論ぜずとも、朱子学でやればいいということになりかねない。これは朱子学の研究者は春秋学以外を扱う人にはおもしろかもしれないが、春秋学的には問題とする必要のないものだと思う。

やはり私としては、宋代の春秋学をもっとも特徴づけるのは、大義の把握の方法にあると思う。春秋(左傳にあらず)は編年の歴史書だから、その歴史的叙述からどのように大義(思い切って価値と読み替えてもいい)を読み解くのか、どのような方法を用いれば万人の納得する価値の説明が可能なのか、そもそも歴史書において価値を語るとはどういうことなのかを、宋代の学者は追跡した。だから宋代の春秋学を説明するなら、その点の解説はどうしても欲しいところだ。

だから:

微旨の所在(経文と伝文)
経文解読の方法(孟子の史と事と義)
経文の尊貴性と脆弱性
義例とは何か
義例の盛衰
義例と事柄
事柄とは何か
事柄研究の曲折と矛盾
宋代春秋学の前提と破綻

といった感じの成果を期待したい。誰に?

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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