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雑談

新版の続資治通鑑長編。なにが第2版なのかと思っていたが、たしかに手を加えた跡がある。校正したというのは嘘じゃなかったのね。例えば20冊目の11919頁の4行目下「蓋布子紡」とか同5行目の「安、確母訴」とか。特に後者は初版では「安確母訴」となっていた。もっとも「、」を入れるべきかどうかは難しいところだが。

しかしさすがは長編、調べないといけないことはきちんと調べていてくれる。この本はあれだね、研究者に楽をさせるために存在するような本だね。久しぶりに読んだらますますその感を深くした。


そうそう同文館の獄だが、前に書いたのは間違っていた。まぁ、かすってはいるんだけどね。宦官や士大夫が酷い目にあったのは確かで、その延長線上に女官がぶん殴られたりするんだけど、三つがそろうのは同文館の獄ではなかった。その派生事件だった。

紀伝体の伝記を読んでいると間違ったことを信じてしまって駄目だな。やはり歴史は編年体に限る............とはならないんだ、残念ながら。ほら、全体的に雰囲気とか言っていることはその通りなんだけど、全体を構成する個々の部分は全部まちがっているというのがあるでしょう?いや、あるんですよ、そういうの。あの政治家 、一つ一つは無罪だけど、あきらかに全部有罪のはずだろ?お前がぜんぶやってんだろ?とかいうあれ。紀伝体はどちらかというと全体的な雰囲気を醸し出すのには便利だけど、そのために芝居がかって、個々の事柄が雑になる場合がある。

その点、編年体は年月日という人間の意志の及ばないものを基準とするせいか、事件の当否については案外正確なものが多い(ように見える)。ただしこれだと個々の事件は全部無罪だから、その人は真っ白な人間だ、ということになる。でも歴史の真実という面から言えば、真っ白などころか、真っ黒だったりする。編年体はその手のものを表現するのに適さない。


どうでもいいけど、妙な新党ブームだな。日本新党とかいうのが登場したときも新党ブームだったけど、どちらかというと今回のは20,30年前に起こっておくべきものだったんじゃないかな。国柄なのか、外国人排斥を全面に押し出す政党に力はないようだが、日本万歳を叫ぶ人はいるようなので、そういうのはもっと前に起こっておくべきことだったはずだ。その意味では社会主義がかった政権も、20.30年くらい前にいちど登場して、国民から総スカン喰らって、小さくなっておくべきだったのだ。しかし革新知事とかいうのが地方にはいたはずだから、同じ系列のが国政で権力を握るはずないのに、日本人はやはり忘れっぽうのかね。


何事につけ調べごとは楽しい。長編を読んでいたら、「曾布、お前が言うなよ」みたいなのに出くわして、夜中に一人で爆笑してしまった。でもさすがに宰相になるほどの連中は違うな。立て板に水というか、皇帝の質問に対しても理路整然と答える。さすがだなぁ~。人間としての能力の差を見せつけられるようだ。日本の政治家も、あってるまちがってるはともかく、このくらい格好いい演説や文章をつくってもらいたい。

ああ、そうそう、曾布の発言はいかにも正しいように見えるけど、言ってることは嘘だらけだった。理路整然とした発言は嘘を真と思わせる力がある。ま、正しいと思われたものが真だという考えもあるけどね。でも歴史は厳しいから、後々そういうのは断罪される。死者にむち打つななんてのは飛んでもない間違いだ。


宋史の姦臣伝はなんとかしてほしい。これのお陰で列伝利用の便が非常に悪い。もともと宋史の列伝は配列におかしいところがあるけど、政治で重要な章惇とか蔡確が姦臣伝に入れられたおかげで、さらに便利悪くなった。あっちこっち巻を渡り歩いて読まないといけなくなる。どう考えても東都事略の配列の方が正しいと思うんだが、他の人はどう思っているのやら。ただ東都事略は立伝数が少ないので、必要な人物に伝がない場合がある。そこさえなんとかしてくれたらなあ。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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