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備忘録

北九州中国書店からおもしろそうな新刊案内があった。

宋集序跋彙編

全5冊で10,920円が高いか安いかしらないけど、便利本であることには変わりない。要するに、いままで特殊な版本を所蔵している大学に勤めているというだけで研究できた人が、だれでも同じことが出来るようになったため、悔しい思いをしなければならなくなったということだろう。学問的には結構なことだが、蔵書だけが研究の種だった人間にはつらいはなしだ。

いや、そうでもないか。こういう手合いは、この手の書が発売されてだれでも研究できるようになると、「ますます現物を見る必要性を痛感するようになった」とか今までの自分の研究を棚に上げて発言するものだから。

編纂者の祝尚書氏は前も宋代の文集の版本研究みたいなのを出版していたように思う。あれは力作ではあったが、細かいところにいろいろ不備があった。しかし今回のは研究ではなく、資料を集めてくるだけで分析力も不要だろうから、問題あるまい。

研究者には資料を片っ端から集めてくる能力に長けた人と、集められた資料を綺麗に分析する能力に長けた人とがいる。両方兼ねていた方がいいけど、片方しか能力がなければ片方だけの作業で満足すべきだ。そうした方が本人の学者としての名誉も保てるし、後学のためにもなる。

が、それは世間が許さないので、不必要に自分の不得手とする分野の成果を出さざるを得ないときもある。本当は世の中にとっていいことではないが、大人の事情ってやつだな。ここでも達観した人々の意見に従って、「世の中そんなもんだ」と言っておこう。だから無理して成果を出させて害悪あるものを手に入れても「世の中そんなもんだ」であきらめなければならない。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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