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雑記

週末にかけて頭を使わないといけないので劉敞のつづきは来週からにする。

1.漢字の文字コード
2.例の辞書
3.遅れた回答
4.答弁の「諸君」
5.安い古書
6.孔叢子関係記事
7.新刊
8.C行き
9.いやな臭い

※以下本文

1.漢字の文字コード

いまさらながら、そして久しぶりに、Unicodeの番号が違うので漢字の表記が面倒くさいとか思ったものの、考えてみたらこれは利用者が悪いのだ。文字なんてものは「だいたい似ている」だけのことで、手書きにすれば百人百用になるのが当たり前だ。でも人間が目で識字するぶんには、よほどくせ字の人でもない限り、苦痛はない。でもそれは漢字のコードでも同じで、黃でも黄でも困りはしない。目で見れば同じだと分かるし、読み上げても分かるだろう。

そもそも資料を検索用に使おうとするから問題がおこるのであって、文章は目で読むものなのだ。それが今の世の中に都合が悪いというなら、今の世の中じたいが間違っているのだから、今の世の中を破壊すべきなのだ。と、すごく反動的な発言をしてみたくなった。

まぁそういう阿呆な話は置いておいて、文章はどんどん検索用データになっているので、それとは無縁の古代資料が現代の機器で完全に利用しにくいのは仕方ない。でも人間というのはきっちり割り切れるものでないから、そういう不便さはどこまでいっても直らないだろう。

人間、もし完璧に理知的に動くなら、うまくいかない人生だと分かった瞬間、その人は命を捨てるだろうし、そんなことをみんながやり出せば、だれもうまくいかない人生になってしまうので(強者も相対的なものだから、弱者がいなくなれば、いままでの強者のなかの弱いやつから順番に弱者になっていく)、それで世の中終わってしまう。それはそれでおもしろいけど、そうはならないから考えても仕方ない。

ただし資料は読むものだとか偉そうに言っている人間が、たまたま資料を検索用に使えないからといって文句をいうのは見苦しい。それなりの地位にいる人間であれば、思わず口に出ただけでも見識を問われるものを、ことさら強調するのはさらに恥ずかしいことだ。こういうのは古いものから新しいものに移ったときによく見られる。

2.例の辞書

案の定うまくいきそうにないので来週くらいに削除します。

3.遅れた回答

> djuv

そんな大したものじゃなく、アジア歴史資料センターの画像を見たかったのです。でもよく知らない形式だったので、どんなものかな~と思っただけというか。綺麗に表示されました。大臣の署名って、やはり癖あるな。

どうでもいいけど、アジ歴はタレントとかやとって無駄な画像を流さなくていいと思う。どうせそんなことしても人は来ないんだから、もっとまじめ~な感じで運営した方がいい。

4.答弁の「諸君」

田中明彦研究室においてある帝国議会・国会内の総理大臣演説、誰が何の目的で使うのか知らないが、意味もなく読ませてもらった。で、ものを知らない人間の特権として、その筋には当たり前のことに一喜一憂するという楽しみを味わった。

戦前の首相の演説(施政方針演説など)は「諸君」から始まるのが多いね。第一次伊藤と黒田の次の第一次山形の施政方針演説から「諸君」が登場しだし、林銑十郎内閣で終わり、なぜか第一次近衛のときに無くなってる。まあ平沼騏一郎とかは諸君とか言ってる場合でもないのかもしれないけど、なんで第一次近衛で諸君が消えるんだろう。外務大臣の方はもっといい加減で、第一次若槻内閣で終わってた。

諸君というと欧州の政治家を思い出す。ローマ帝国でもそんなこと言ってたように記憶している。中国だとあり得ない話だ。誠皇(まことにおそれ)とか頓首とか死罪とかはしょっちゅう見かけるけどね。心にもないくせによく言うよ。

帝国議会会議録検索システム

5.安い古書

かどうかは知らないが、山田琢氏の『春秋学の研究』がヤフオクに出品されている。終了日時は「9月 8日22時0分」の予定だそうです。私は持っているのでいらないけど、2000円なので安い方だとは思う。本書は日本の春秋学研究のなかでも最もレベルの高い書物で、およそこれを読めば他の書物は読まなくていいといってもいいだろう(*)。

もっとも普通の人が本書を読んでおもしろいと思えるかどうかは甚だ疑問だ。場合によっては砂をかむような感想を受けるのではないだろうか。それほどに本書は余計な感情的抑揚を排した、そして不必要な倫理観を除去した、さらに文学的修辞表現を殺した、すぐれた研究書なのだ。私もものを書くならこういうのを目指したい、と研究していたときは思ったものだ。

(*)個人的偏見による感想。ただし春秋学ではなく、春秋学を利用して各時代の思想を理解したい人は、他の日本の研究も当然ながら参考になる。でも所詮僻地の研究だから、本場の研究の足元にも及ばないのが多いことは言うまでもない。本場が復活したらもう辺境はいらないよね。

6.孔叢子関係記事

調べるために調べたというところで、これでもかというくらい、いい加減です。まぁ自分用の日記に書きつけていたのですが、ネットに流しておけばどこでも見られるだろうということで。

(01)『孔叢子』
『説郛』巻46
『百家類纂』儒家類(存目叢書)
『孔叢子』(『漢魏別解』巻22、明黄澍葉紹泰編、崇禎11年香谷山房刻本)

(02)『孔叢子』7巻
『四部叢刊』(坿『孔叢子釈文』1巻)
『四部備要』(坿『釈文』1巻、據漢魏叢書本排印?)
『宛委別蔵』(宋咸注、景鈔宋巾箱本)
『指海』第十四集(宋咸注)
海昌陳氏本(光緒元年、據宋嘉祐足本重刊、宋咸注)
宋刻本(宋咸注、十二行二十四字白口四周単辺)
嘉靖29年蔡宗堯刻本(十行十八字白口左右双辺)明刻本(八行十七字白口四周双辺)
明刻本(潘承弼跋、八行十七字白口四周双辺)
明刻本(宋咸注、八行十四字白口左右双辺)

(03)『孔叢子』3巻
『子彙』儒家(明周子義編、万暦四年至五年南京国子監刻本)
    『叢書集成初編』哲學類(據子彙本景印)
    『百部叢書集成』(子彙)
    『中國子學名著集成』儒家子部(万暦四至五年刊)
『漢魏叢書』子籍
    『龍谿精舎叢書』子部(覆程氏漢魏叢書本)
    『中国学術名著』
孔胤植刻本(崇禎6年、十行十九字白口四周単辺)
『先秦諸子合編』16種35巻(万暦30年綿眇閣刻本)
孔毓圻、孔毓埏刻本(康煕36年、清王韜校并跋)
『欽定四庫全書』

(04)『孔叢子』2巻
『子書百家』儒家類
『百子全書』儒家類
『諸子薈要』
『広漢魏叢書』第33冊
『増訂漢魏叢書』
『国学基本叢書』(宋咸注)
(台北)広文書局本(景印本、民国五54年)

(05)『孔叢子』8巻
海昌陳氏(據宋嘉祐足本重刊、宋咸注、光緒元年)

(06)『孔叢子』4巻
『秘書』9種第3冊

(07)その他
『孔叢子正義』5巻(姜兆錫撰。雍正11年寅清樓刻本、四庫全書存目叢書)
『孔叢子逐字索引』

みんなバラバラですね。稀覯本の類は当然にして、叢書のたぐいもまだ見てませんが、おおきく七巻本と三巻本があり、それ以外のよく分からないの(七巻本と三巻本から派生したもの?)が多数存在するようですね。

○七巻本:

『四部叢刊』:冒頭に宋咸の進表と注序を付し、巻末に釈文を付す。南宋淳煕戊申の跋文あり。明の翻宋本。
『宛委別蔵』:同じく宋咸の進表と注序を付すが、釈文はない。景鈔宋巾箱本で、宋代の由来ある本。跋文なし。
『四部備要』:未見
『指海』第十四集:未見

※四部叢刊本と宛委別蔵本は宋咸注の量が全く異なる。両者ともに宋咸の注本が底本のはずだが、四部叢刊本はほとんど注がなく、宛委別蔵本には非常に多い。どう考えても四部叢刊の注は少なすぎるので、形態だけから判断すれば、宛委別蔵本の方が宋咸注本の原型に近いだろう。ただ進表を付す原本が巾箱本というのもどうかと思うので、宛委別蔵本も原本の翻刻だろうと思われる。四部叢刊本になぜ注が削られているのかは不明。なお進表には嘉祐三年とあり、原本は北宋中頃に献上されたことが分かる。

海昌陳氏本(光緒元年、據宋嘉祐足本重刊、宋咸注)
宋刻本(宋咸注、十二行二十四字白口四周単辺)
嘉靖29年蔡宗堯刻本(十行十八字白口左右双辺)明刻本(八行十七字白口四周双辺)
明刻本(潘承弼跋、八行十七字白口四周双辺)
明刻本(宋咸注、八行十四字白口左右双辺)

いずれも未見。ただ宋版が他に残っているという記録もないので、前二者は宛委別蔵本かもしれない。だとすれば「拠宋嘉祐足本」というのはいかがかと思う。明刻本は分からん。

○三巻本

『子彙』儒家(明周子義編、万暦四年至五年南京国子監刻本)
『漢魏叢書』子籍

世間に流通した代表的なのがこの二つ。両者ともに孔叢子の本文は大同小異のようだが、注の分量が少し異なる。異なる系統の版本を利用したのだろう。なお『漢魏叢書』から派生したはずの『広漢魏叢書』などはなぜか二巻本になっている(原本未見。目録による)なぜだろうか。

孔胤植刻本(崇禎6年、十行十九字白口四周単辺)
『先秦諸子合編』16種35巻(万暦30年綿眇閣刻本)
孔毓圻、孔毓埏刻本(康煕36年、清王韜校并跋)
『欽定四庫全書』

不明。四庫全書は調べられそうなので、また今度調べてみる。他の刊本は調べようがないのであきらめる。先秦諸子合編というのは存目叢書に入っているらしい。どっちにしろ近くにないので見ようがない。

○二巻本

近くに叢書を収蔵したところがないので調べようがない。もしかしたら国学基本叢書が入っているかもしれないので、すこし情報がつかめるかもしれない。

他のは版本的に価値あるものと思えないが、見られないのでよく分からない。八巻本の海昌陳氏(據宋嘉祐足本重刊、宋咸注、光緒元年)は七巻本+釈文一巻のような気もするけど、気になるといえば気になる。

7.新刊

儒学警悟がまた出てる。そんなにいい本かね。

そうそう中華再造善本提要なるものが出版されるらしい。今年の12月。あのバカ高い本にどんな解説を書いているのか気になるけど、とうぜん高すぎて手が出ない。どうでもいいけど書虫もどうどうと未発売書物を売るようになったんだな。まだ発売されてない本を発売されたことにして売ってるのは今までもよく見かけたけど。

8.C行き

あやしいところが好きですね。すてきなような、そうでないような。

9.いやな臭い

臭いと匂いは同じようなもののはずだけど、臭いと書くととたんにいや~な感じになる。とまあそれは置いておいて、調べごとをしていていやなものを目にした。フランス7月革命のwikipediaの経緯のところ。

1815年の王政復古により王位に就いたルイ18世は、フランス革命による成果を全く無視して時代錯誤も甚だしい反動的な政治を行った。この復古王政による政権は、アンシャン・レジームよろしく、貴族や聖職者を優遇する政策をとり、市民たるブルジョワジーの不満は当然高まることになった。フランスはあたかも革命以前の状態に逆行してしまったようであり……(以下略)


強い不満を感じたのは太字の部分。不満を感じたのは傍線部分。こういう感情移入型の表現は個人の書き物でやってもらいたい。それだったら構わない。私とはソリの合わない人間だな、と思うだけだから。そして人間は複数いれば対立するものだから、それはそれでいい。しかし中立をうたうところでものを書くなら、やはりこういう書き方はよくないだろう。

1815年の王政復古により王位に就いたルイ18世は、フランス革命の方針に従わない政治を行った。この復古王政による政権は、貴族や聖職者を優遇する政策をとったため、市民(ブルジョワジー)の不満を招いた。フランスは革命以前の状態にもどったようになり……(以下略)


こんな感じか。もちろん記事の真偽は知らない。主義主張の風味が強かったのでどうも鼻についてしまった。構わないけどね。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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