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孔継涵の跋文

孔繼涵(1739-1783)、字は體生(一に孟)、号は葒谷、孔子の末裔で孔廣森の叔。清代中頃の学者で、経学・天文・地理・算術に長け、戴震と切磋琢磨した仲という。ただ独自性を出す学者ではなかったらしく、貴重な書物を発見してはそれを校勘し世に送り出すばかりで、自身の著述は跋文を除いてあまりない。

この人はまれに永楽大典の輯佚書に跋文を附している。戴震や楊昌霖が四庫全書編纂のために永楽大典から抄出した草稿を借りていたらしい。その輯佚書の一つ春秋会義も孔繼涵の跋文が附してあるのだが、誰から借りのだろうと思い、一日つぶして史料を調べた結果、算術の輯佚書を戴震から借りたというような伝記が見つかったので、もしや戴震ルートかと思いきや、前に春秋会義を調べたとき楊昌霖から借りたとあったのを思い出した。しかも春秋会義の識語だった。

もう無駄な時間を使いたくないので書き残しておこう。

※以下追記

孔繼涵は戴震から永楽大典輯佚本を借りていたらしく、その文集『雜體文稿』の算經十書序(巻一)に記述が見られる。その他、ざっと中國古籍善本目錄導航系統で調べただけでも、孔繼涵の跋文を附す書物はいくつか存在し、中には永楽大典本をもとにしたと思われるものもある。これらの跋文は文集に入っておらず、孔繼涵の書物入手経路を調べるにはなかなか骨が折れそうだ。

鄭學五種(清孔繼涵編、清乾隆四十一年孔繼涵家抄本)
今水經一卷(清黄宗義撰、清乾隆四十二年孔繼涵家抄本)
水地記三卷(清戴震撰、清乾隆四十二年孔繼涵家抄本)
紹陶録二卷(宋王質撰、清乾隆四十一年孔繼涵家抄本)
日渉園集五卷(宋李彭撰、清乾隆四十年孔繼涵家抄本)
元音十二卷(明孫原理輯、清孔繼涵家抄本)
微波榭鈔書三種五卷(清乾隆孔繼涵家抄本)
義豐集一卷(宋王阮撰、清抄本)
春秋釋例不分卷(晋杜預撰、清抄本)
春秋會義十二卷(宋杜諤撰、清抄本)
諸蕃志二卷(宋趙汝適撰、清孔氏紅櫚書屋抄本)
金薤琳琅二十卷(明都穆撰、清抄本)
曉庵遺書二卷(清王錫闡撰、清乾隆抄本)
文莊集三十六卷(宋夏竦撰、清抄本、清孔繼涵跋、九行二十一字無格]
呂忠穆公年譜一卷勤王記一卷遺事一卷逢辰記一卷(清乾隆四十二年孔繼涵家抄本、清孔繼涵校并跋]
沈下賢文集十二卷(唐沈亞之撰、清乾隆四十二年孔繼涵家抄本、清孔繼涵校并跋、十行二十字白口左右雙邊]
張大家蘭雪集二卷(元張玉孃撰]后附一卷(清乾隆四十一年孔繼涵家抄本、清孔繼涵校并跋、十行二十一字白口左右雙邊]
春秋五禮例宗十卷(宋張大亨撰、清孔氏抄本、清孔繼涵跋]存七卷(一至三、七至十]
國語二十一卷(呉韋貽注、清孔氏詩禮堂刻本)
紹興十八年同年小録一卷附録一卷(清乾隆四十二年孔氏青櫺書房抄本)
寶祐四年登科録一卷附一卷(清乾隆四十一年孔氏青櫺書房抄本)
建炎以來朝野雜記甲集二十卷乙集二十卷(宋李心傳撰、清抄本)
勾股割圜記三卷(清戴震撰呉思孝注、清乾隆孔氏刻微波榭叢書本)
雪山集十二卷(宋王質撰、清乾隆四十一年孔氏微波榭抄本)
黄文獻公文集六卷(元黄溍撰、清抄本)
禮記注疏六十三卷考證六十三卷(漢鄭玄注、唐孔穎達疏、陸明音義乾隆四年武英殿刻十三經注疏本)
春秋繁露十七卷(漢董仲舒撰、明嘉靖三十三年周采刻本)
春秋繁露十七卷(漢董仲舒撰、明刻本)
轉注古音略五卷(明楊慎撰、明嘉靖李元陽刻本)
續資治通鑑十八卷(宋李撰、元朱氏與畊堂刻明修本)
國語補音二卷(宋宋庠撰、明正十二年明堂刻本)
國語二十一卷(呉韋昭注、明嘉靖七年金李澤遠堂刻本)
砩北雜志二卷(元陸友撰、明末刻本)
十家宫詞不分卷(清朱彝尊輯、清孔氏紅櫚書屋抄本)
隸續二十一卷(宋洪適撰、清康煕四十五年曹寅揚州使院刻本)

孔繼涵の墓誌は翁方綱が書いており、また他にも伝記が見られるが、学問的な意味で役に立ったのは清代疇人傳の記載だった。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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