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雑記

1.宋人生卒行年考
2.OVA
3.日付のズレ
4.やはり秦山先生
5.後漢書・三国志・晉・南北朝の資料

※以下本文

1.宋人生卒行年考

李裕民氏の『宋人生卒行年考』を入手した。宋人の生卒年をまとめたものだと思っていたが、実は『宋人伝記資料索引』で生卒年不明乃至訂正の必要ある人々の生卒年をまとめたものだった。だから該当人物には必ず宋人伝記資料索引のページ数を挙げ、密な関係性を保っている反面、該書に未収録の人物の生卒年は記されていない。

本書が生卒年を確定するのに用いた方法は、最も穏当なもので、それはまず長編・要録などに記載された卒年および享年を用いる方法、次に文集などの史料(詩なども含む)から生卒年を確定(暗示)する史料をもちより判断するもの。一昔前とは異なり、長編・要録ともにテキストデータがあちこちに落ちている時代だから、それらに記された卒年を調べるのは容易になったが、文集などにまで目を配って生卒年を確定した本書の利点は大きい。

ということで、宋人の生卒年を調べる場合は、宋人伝記資料索引だけでなく、是非とも本書も利用しましょう。

2.OVA

森田さんのOVAが出るらしい。キャラデザが好みに合わないのでパス。まぁ森田さんの心の声に誰を充てるのかは気になるところではある。

3.日付のズレ

上の宋人生卒行年考の前書きを読んでいて妙に納得したのが、長編・要録、会要・実録などの日付と実際の日付にはズレがあるという話だった。

実際に長編を読んでいるとそういう時間のズレを意識した記述によく出くわす。例えば、地方官に任命された場合、朝廷で辞令が下る日と、被任命者が辞令を受け取る日と、被任命者が任地に到着した日と、被任命者と前任との間で引き継ぎが終わり、正式に被任命者が職務に就いた日とは、各々異なる。朝廷で編纂される実録や会要は原則として朝廷で辞令の下った日を記述するが、被任命者の個人的記録であれば、朝廷が辞令を下した日ではなく、辞令を受け取った日や、着任した日を記している場合がある。

これは卒年についても当てはまるらしく、国都開封府で死んだ場合はともかく、地方で死んだ場合、官員死亡の届け出に関する厳格な規定がなかったことが災いしてか、官員の死亡が朝廷に届くまでの間に時間がかかるそうだ。そして、死んだ人間の関係者が執筆する行状は、基本的に本人の死んだ日を死亡日として記しているが、朝廷の実録などは、官員死亡の報告が報告された日を該当人の死亡日として記録しているという。このズレは大きいときには数ヶ月に及ぶらしい。

できるかぎり正確な記事を求めるのは学者(学問をする人の謂で、職業学者の謂にあらず)の常ではあるが、宋代の現存史料を前提とする限り、あまりに細かすぎる穿鑿は、無理と考えた方がいいだろう。だとすれば、数ヶ月のズレはともかく、数日のズレは致し方ないものとしてあきらめ、はじめからその程度の正確さで済む問題の解明に力を注ぐべきだ。

4.やはり秦山先生

やはり日本人なら秦山先生でいくべきだ。

5.後漢書・三国志・晉・南北朝の資料

昨日の続きで、折角だから後漢書以下の資料の一覧表も作ってみた。以下、各書の(一)にリンクをはったので、(二)以下を見る場合は、著者名をクリックするか、urlを一つづつ繰り上げられたし。続修四庫全書は基本的に明清の資料を中心とする叢書なので、宋元以前の資料は少ない。以下も清代の人がまとめた注釈書や参考書が多い。まぁ後漢書集解、晉書斠注、南北史合注などが価値あるところ。特に南北史合注はあまり市場に流通していないので見たい人には重宝するだろう。

※正史類
後漢書集解……後漢書の代表的注釈書
續漢志集解……同上
三國志注補……そこそこ大部の注釈書
三國志辨疑
三國志考證
三國志旁證
晉書校勘記
晉書斠注……晉書の注釈書
晉書地理志新補正
南北史合注……南北朝の資料をすべて集めたもの
南北史表

※別史類
西魏書……専門史がないというので

※史評類
致堂讀史管見……宋人の曲がった歴史解釈
十七史商榷……王鳴盛の華麗な歴史批評
廿二史劄記……斯界の素人たる文人の書いた歴史批評
廿二史考異……錢大の誤植を含む画期的歴史批評

※番外
蛾術編……王鳴盛の経史雑著
十駕齋養新錄……錢大の名著
陔餘叢考……素人の備忘録だが頗る著名
玉函山房輯佚書……代表的輯佚書その一
黃氏逸書考代表的輯佚書その二
三才廣志
三才圖會……百科事典の定番ということで
全上古三代秦漢三國六朝文……とりあえず便利

その他、職官類にも関係文献はあるが、細々と面倒なのでこれは省略する。知りたい人は続修四庫全書の目録を片手に調べれば簡単に分かると思う。続修の目録はネットにも落ちてるはずだから、それで調べて下さい。まあどうしても方法が分からなければこちらで調べてもいいですけども。

データに保護がかってないので、ログインしなくても普通にPDFでデータを見れば、そのまま保存できるみたいですね。というか、PDFの下にあるHTTPをクリックして、拡張子がPDFのものを保存すれば、データは落とせるようではある。一番分量の多いzipファイルを落とすと、どうやら該当フォルダのファイルが全てやってくるみたい。

いくつか検索すればすぐに分かると思うが、このサイトの検索は癖がある。普通にSearch欄から書名か著者名で調べる場合、書名は登録書名を完全に記述しないと正しい検索結果が得られない。著者名もこれと似ていて、例えば清の凌曙の著作を調べるなら、(清)凌曙撰もしくは凌曙撰で調べなければならない。もっともこのサイトは徐々に使いやすくなっているので、今後変更される可能性は充分ある。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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