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父子悲哀

同じく『燧袋』につぎのような話が載っていた。

時化ニ種崎ノ上り船、阿州沖にて溺人十九人を救ふ。其中に船かすにすがりて息も絶かゝりたるもの上り、引上レハ、腹に細引を付たり。これを引上けれハ死骸也。死して久しく成たるもの歟。切捨たり。此人を介補して息出たる時、細引に付たる人の死たりしかハ捨たるよしを語れハ、此男愁傷甚しく、かれハわか父親也、老てわかきものゝことくハ得およかねハ、ふと海中にて考付て、右のことくくゝり付たり。もし死たりとも、尸ハ捨ましと思ひたる由いひてなけきけれハ、船中皆なミたおとしてあハれかりけり云々。国所名前等追而可尋。

【時化に種崎の上がり船、阿州沖にて溺人十九人を救う。その中に船かすにすがりて息も絶えかかりたるもの上がり、引き上げれば、腹に細引を付けたり。これを引き上げれば死骸なり。死して久しくなりたるものか。切り捨てたり。この人を介補して息出でたる時、細引に付きたる人の死にたりしかば捨てたるよしを語れば、この男、愁傷甚だしく、彼は我が父親なり、老いて若きもののごとくはえ泳がねば、ふと海中にて考え付いて、右のごとく括り付けたり。もし死にたりとも、尸は捨てるまじと思いたるよし言いて嘆きければ、船中みな涙落として哀れかりけり云々。国所名前など追って尋ぬべし。】



しかし『燧袋』を見る限り、やたらと自殺者と精神病患者が出てくるなぁ。他にも殺人事件も少なからずある。江戸時代もなかなか物騒だな。そういえば息子を虐待して殺したとかで実父と養母、養母の連れ子(娘)が処罰されていた。他にも養子をもらってから子供が生まれて、養子が大いにいじめられたとかいう話もあったな。親子の関係は昔も今もむつかしい問題だ。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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