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同じ文字遣い

数日前ふいと竹取物語が気になったので、昨日ひまなことに図書館に足を運び、岩波の新大系と小学館の新全集の2つで読み、その後で角川のビギナーズ・クラシックスとかいうシリーズの訳本を読んでみた。

いずれも語釈が細かいので読む分には苦労しなかったが、岩波の新大系と小学館の新全集の文面が似ているのでちょっと驚いた。ところによっては文字遣いまで同じ語釈とか、極めて似ている解説部分とか、そういうのが目に付いた。

編纂者が師弟の間柄かとも思ったが、あとで角川のを読んだら、こちらにも似たような解説が多々あったので(ただしビギナーズだからなのか、文字遣いはかなりくだけていた)、たぶん学会通有の決定的解釈があって、新大系も新全集もそれを踏襲したのだろう。M治書院の新釈とは質が違うのかもしれない。

それはそうと角川のビギナーズなんたらは読みやすい。原文から相当離れた翻訳がなされているので、気楽に読める。もちろんこれだと正確さは失われるが、そこは物語の大筋をおさらいしてから原文を読み直せばいいので、文句をいうものではないのだろう。それに解説が薄っぺらいのもいい。あっちこっちに「分からん」「分からん」と書いてある。由来のはっきりしない古典なんてのは、著者だの成立年代だのを断定できないのだから、実にすなおな解説と言える。解説はこうあるべきだ。そういえばその角川のに書いてあったが、中世の竹取物語はかぐや姫と帝がハッピーエンドになったりするのね。知らなかった。知ってどうということもないけど。

竹取物語を読んだついでに新大系の日本霊異記も見たのだが、こっちはすごいね。成立時代の日本語をおもんぱかって各書から訓を拾い集めてつぎはぎして読んでる。言うまでもなく、当時もちいられていた訓だからといって、日本霊異記というユニークな存在の訓になるとは限らないのだが、なかなかの労作ではあった。

が、そういう古い訓をちりばめてるものだから読みにくいことこの上なく、誰得?という気がしないでもない。悪くいえば研究者の自己満足とも言える。まあ日本霊異記なんてのはあちこちに訓読本も訳本もあるのだから、こういうのがあってもいいのだろう。

ということで、昨日はなかなか有意義な時間をすごした。

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かつては春秋学・宋代史・南学(秦山関係)関係の記事を中心に書いていました。最近は開店休業状態で、数ヶ月おきに思いついたことを書いてます。

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