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欧陽修の「君主はつらいよ」上

君主たるものが肝に銘じておかねばならぬ点はなにか。人の起用である。人を起用する場合、一般論として重要なことは、いちど仕事を任せたら最後までその人に任せきること、そして、いちど信じたら最後までその人を信じ切ること、この二つである。これを守ればこそ、事業も成功するのである。しかしここに注意を要するのは、(1)その人に仕事を任せきろうとするあまり、他の批判的意見に一切耳を貸さないことである。これでは一人に仕事を任せきるのと引きかえに、他の全ての人間の反感を買うことになるだろう。そして(2)その人を信じようとするあまり、何の調査や研究も行わず、事業の始めから最後までを任せてしまうことである。これでは計画の可否や事業の損得を何も考えていないのと同じである。

そもそも多くの人々の意見に逆らって事業を展開し、計画の可否を考えもせずに軽々しく事業を展開すれば、どうなるだろうか。当然ながら時間が経てば経つほど損失を生み、最後には壊滅的な損害を招くことになるだろう。これは道理としてあまりに当然のことである。ところが世の中にはこのようなやり方でも運よく成功するものがいる。人というものは成功すれば賞賛し、失敗すれば批判するものである。幸運による成功を目にしたものは、このようなやり方を賞賛する。そして人々の意見を無視して事業を断行したことに対しては、「独見の明の持ち主だ」といって褒める。批判的意見に耳を貸さなかったことに対しては、「愚かな世論に惑わされなかった」といって讃える。人を盲信して軽々しく事業を展開したことに対しては、「決断の人だ」といって拍手を送るのである。

もしも君主が「人々の意見を無視し」、「批判的意見に耳を貸さず」、「人を盲信すれば事業が成功する」と考えればどうなるだろう。思惑が少しでも外れれば、壊滅的な損害を招くことになるだろう。しかしそうなってから後悔しても後の祭りである。なんとも残念なことではないか。

(以下、つづくけどつづかない。)

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